商標登録に関する基礎知識

商標ってよく聞くけど何を指すの?どうして登録する必要があるの? 皆さまの疑問にお答えいたします。

商標とは?

自社/自身の商品やサービスに使用するマークのことを指します。

商標としての保護対象には、文字、図形、記号、立体物、動き、ホログラム、音、位置、色彩などが含まれます。商標は、日本で登録していたら世界各国でも保護が適用されるのでしょうか?いいえ、そうではありませんあくまで日本国内でのみ有効で、外国で商標権を保有した状態で自社/自身のマークを使用したい場合は、原則としてその国で商標を登録する必要があります。

マドプロとは?

マドプロとは、商標の国際登録について定める国際条約のことを意味し、正式にはマドリッドプロトコル(マドリッド協定議定書)と言います。所定の言語で作成した1通の出願書類を、自国の特許庁経由でWorld Intellectual Property Organization(WIPO)へ提出することにより、各指定国に一括して出願した場合と同等の効果を得ることができる手続方法です。

日本は1999年12月13日にこの条約に加盟しています。

2019年4月時点で104か国が加盟しています。ASEAN加盟国のうち、マレーシア及びミャンマーは現時点では加盟しておらず、各国で商標出願を行う必要があります。

商標を登録するメリットって何?

別に登録しなくでも事業はできるし、登録にはお金も時間もかかるし…

登録することで得られるメリットについてお話させていただきます。

メリット1

指定した商品/サービスについて、他者が登録商標と同じ若しくは類似する商標を勝手に使用することが出来なくなる

勝手に使用された場合、裁判で商標権侵害が認められれば使用を強制的に差し止めることが出来ます。また勝手に使用されたことにより、ブランドイメージが下がった等の損害を被った場合、損害賠償請求をすることもできます。

メリット2

安心してビジネスができる

商標登録は、早い者勝ちです。そのため、いくら自分が先にその商標を使用していたとしてそれを主張しても、登録をしておらず、他者がその商標を先に登録してしまったら、自分が商標権侵害で訴えられてしまうリスクがあります。リスクを事前に洗い出し防ぐことは、ビジネスを行うにあたりとても重要なことです。

メリット3

社会的信用を強めることができる

同じマークをA社とB社が使用しており、A社は商標登録をしていたとします。皆さん、どちらの会社を信用しますか?登録しているA社を信用する方がほとんどだと思います。社会的信用は商品やサービスの売上に大きくかかわります。

各国の商標登録の流れ

地図をクリックして各国の商標登録の流れについてご覧ください。